Digital Rights Charter

Empowerment Society X は、誰もが安心して意見を共有できるオンライン空間を目指しています。そこで今回は、活動の指針として進めている「デジタル権利章典(Draft)」の骨子を公開します。市民の表現を守るために、どのような技術的・社会的仕組みを整えるべきかをまとめました。

1. 透明な検閲対策

公共空間としてのインターネットでは、発言が恣意的に遮断されることがあってはなりません。私たちは、投稿差し止めの経緯や基準をオープンデータとして公開し、審査プロセスに市民のレビューを導入することを提案します。

2. 編集履歴の完全公開

Git を活用したコンテンツ管理を組織的に採用し、編集内容を遡及できるようにします。誰が・いつ・どのような理由で修正を加えたのか――その記録を公共財として扱うべきです。

3. 暗号化と匿名性の両立

安全な通信路として、TLS のみならず、投稿者が希望する場合は匿名化ネットワーク(VPN / Tor 等)を推奨します。技術仕様のベストプラクティスと運用ポリシーを併記して公開し、誰でも参照・改善できるようにします。

4. オープンな監査体制

アクセスログやモデレーション結果は、個人が特定されない形で第三者監査に提供されます。クラウドベンダーや CDN の利用状況も透明化し、コミュニティと技術者が共同で監査する仕組みを整えます。

5. 教育とリテラシー支援

情報セキュリティと法制度の教育コンテンツを整備し、言論活動に関わる基礎知識を誰でも学べるようにします。市民団体・教育機関との連携も積極的に進めていきます。


この章典はあくまでドラフトです。今後、寄稿・Pull Request・フォームに寄せられた意見を取り入れながらアップデートしていきます。みなさんの視点と専門性をぜひお貸しください。